読んでも読まなくても


6月30日は満月。この6月は、2回満月がありました。blue moonですね。
今回は22時49分にジャストフルムーン。
22時半頃に、窓の外に見えたお月様は、ちょっと曇っていたにもかかわらず、とても明るくて綺麗でした。
さて。今回は蟹座太陽8度-山羊座月8度で満月が起こります(占星術的には太陽-月のオポジション180度)。
太陽度数のサビアンは「水の中の魚へと手を伸ばす小さな裸の少女」。月度数のサビアンは「ハープを運ぶ天使」。

新月と満月は、自分のネイタルに大きなアスペクトがないときは、サビアンについて考えてみることにしています。

まずは太陽のサビアン。
少女独特の無邪気さと生真面目さでもって、水の中である異世界の生き物に触れようとしている小さなおんなのこが、相手に出来るだけ近づこうと努力をしている姿です。魚、裸、少女、と傷つきやすさの象徴が並んでいますから、彼女は相手の心奥深くの柔らかい中身にまで、剥き出しの心でもって直接触れたいと感じているのでしょう。親密に、内省的に。

そして月のサビアン。
ハープは、どんな弦を弾いても美しい和音が鳴るように構築された楽器で、調和の象徴です。また天使は自然界の法則の象徴とされています。この度数は、すべてが自然界のリズムに乗って、穏やかに滞りなく流れていく様をあらわしています。

太陽では、少女が努力をして生命との同調をいじらしく望んでいました。そして月では目に見えない力の同調が意思とは関係なく滞りなく行われています。
同調、というキーワードは共通していますが、あらわしているものは正反対のことです。これが180度、オポジションサビアンということです。

この満月の180度のサビアンは、自分にとって必要なものが何であるのか、それを手に入れるにはどうしたらいいのか、いらないものをいたずらに集めたりしていないか、心に問いただしてみる必要がある、という解釈をしてみます。
その人にとって必要なものは、本当はちゃんと手に入るように最初から決まっているけれど、それをそのまま受け取れるほど、人は悠然と構えていられないから、あがいてあがいて遠回りしながら、それをどうにか手繰っていくものなのかもしれませんね。